君を照らす夜空のひとかけら

アイドルはみんな2.5次元

鈴木達央と黒崎蘭丸のまんなかに恋をした女の末路

大好きだった。

nomeyautaeya.hatenablog.com

こちらのエントリを参照してもらえればわかると思うのですが、私は鈴木達央のことが好きだった。正確にいうなら、黒崎蘭丸を背負っている時の鈴木達央のことが好きだった。

ステージの上で、「自分は黒崎蘭丸ではない」と分かっていながら、それでもその背中を追いかけて、私たちに黒崎蘭丸を示し続けてくれる、鈴木達央のことが大好きだった。

 

先日の文春砲。

彼が不倫をしたという知らせを聞いた時は、正直「やると思った」「にしてもちょっと早くない?」くらいの気持ちだった。LiSAがめちゃくちゃ好みの女で、この2人の結婚発表の時には「好きな人と好きな人が結婚するのがこんなに辛いと思わなかった」「LiSA、俺じゃダメか」などと言って泣き喚いていたのだけれど、報道のされ方もあんまりだったので、「LiSA今からでも俺にしないか」とか言いながら身内と騒いでいた。

 

内容を聞くにつれて、相手がよりによって自ジャンルのオタクだったこととか、仕事を漏らしてたこととかを知って、あんまりにもお粗末だと思った。

私だって鈴木達央に「家来ない?」と誘われたら断る自信がない。人にもよると思うけれど、ファンだから、オタクだからこそ、好きだという気持ちが倫理を超えてしまうことはあるだろう。だからこそファンにだけは手を出してくれるな、せめて手の届かないところで業界人同士でドロドロやってくれと個人的には思っているところはあるのだけれど、そういうのを全部裏切ってくれたので、庇いようがねぇなと思った。

 

幸運なことに、私は次のプリライのチケットが一応当たっていた。

次に会う時に、このことをどう飲み込もうか。既に黒崎蘭丸の歌にLiSAがチラつくようになってしまったのに、この上に不倫までチラつくなんて最悪だな。

でも私はきっと、彼の歌を聴いたら全部赦してしまうだろうなとも予感していた。

だって、いつだって彼のパフォーマンスだけは本当だったから。歌だけは最高で、ダンスは一生懸命で、「黒崎蘭丸を演じられるのはこの地球で彼だけなんだ」と思わせてくれたから。

私をこの地球で一番黒崎蘭丸の近くに連れて行ってくれるから。

きっとどんな思いで行ってもそうなるんだろうと思っていた。

 

今日、プリライへの不参加の知らせを耳にした。

そのほかにも、いろんなニュースを目にした。

自分自身がメンタルの病気をしていて、本気で死ぬことを検討したこともあるので、もう「死なないで」としか言えなかった。

 

「馬鹿だなぁ」とか「裏切られた」とか、悪態をつける内はまだいい。

このまま鈴木達央がこの世界からいなくなってしまうことが死ぬほど怖かった。

 

赦せない人もたくさんいると思う。達央サイドの人も、LiSAサイドの人も。

これから先一生名前を出すたびに「不倫声優」ってレッテルがチラついていくんだと思う。本人はもちろん、応援する人も揶揄されながらやっていくことになるのかもしれない。

それでも、演者として背負った名前がたくさんあって、それを一度は裏切ったことを一生抱えながらでも、一生「黒崎蘭丸」を演ってほしい。

私の本音はそれだった。

 

書き出しでは「大好きだった」なんて言ったけど、結局今も大好きなのだ。

私は馬鹿でちょろい女だから、ひとつの裏切りで今までも全部の思い出を帳消しにできない。

黒崎蘭丸としての一番初めの約束を果たしてくれたことも、折れた腕で全力でパフォーマンスしてくれたことも、結局自分で納得できなくてリベンジを果たしてくれたことも、You‘re my lifeで知らない女の髪を撫でていたことも、メットライフドームの夕日を浴びながら歌ってくれたBE PROUDも、全部本当にあったことだから。

 

心の中で「大馬鹿野郎」って叫んでから、最高のパフォーマンスで全部赦すことを許して欲しかった。

その機会が、ひとつ失われた。

 

久しぶりにOLDCODEXのアルバムを聞いた。このタイミングで聞くなんて自傷行為だって分かってたけど聞いた。

私が好きになったのは「鈴木達央と黒崎蘭丸の間の人間」っていう幻みたいな人だと思ってたけど、結局「鈴木達央」のこと、かなり好きなんだなぁって思い知らされた。

本当に、魔法みたいな声だと思う。

ひとつひとつの歌詞が、まるで祈りみたいに聞こえる。叫ぶ声を美しいというより愛おしいと思わせる。本当に、そういうところずるいと思う。

 

不倫するクソ野郎だけど、Twitterでもすぐ燃えそうなこと言うけど、その心の根差すところが、文句言ったり馬鹿だって言いながら結局好きなんだと思う。

そうじゃなきゃこんなに泣きながらこんなブログ書く羽目になってない。

 

今はただ、当人とLiSAが少しでも心穏やかになれるように。

そしてこの件を一生引きずりながら、一生推させてくれ。

 

SSSのドセン最前のチケットを諦めた結果ライビュにも見捨てられたオタクはただせめてプリライには行けますようにと祈るしかできないのであった。