君を照らす夜空のひとかけら

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僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ヒーローズ:ライジングを見た夢女の叫び

この感想には直接的なネタバレが多分に含まれていますのでお気をつけください。

 


私は爆豪勝己の夢女です。どのくらい本気の夢女かというと初サークル参加でトリップ同居夢小説2冊出して自分と爆豪くんの名前入りペアリング買って左手の薬指につけてる程度。しかし公式は出勝だと思っててそれに抗って今日も生きてる。腐女子ではない。

 


で、映画を見たわけなんですけど。

 


誰だよここまでやれっていったの

 


いや、ほんと

出勝腐女子の友達がみつけたド派手なブライダルってツイートまじでその通りだなって思う。

壮大な出勝の結婚式だった。

 


まずは出だしから話そうと思ったけど最後の記憶が強烈すぎてもう記憶が薄れてる事に気付いた。記憶操作されてる。こわ。エンデヴァーさんかっこよかった。

 


島の様子とかみてて沖縄在住なので「やば!!!!沖縄にヒーロー来てるじゃん!!」って思いました。テンションぶち上げ。

で1-Aのみんなが何もない辺鄙な島で必死にヒーロー活動してるのが微笑ましいなぁとか思ったんですけどもうその辺の記憶あやふや。だめだ。もっかいみよう。

 


本題の話をします。出勝の話です。

今回いろいろとこの出勝の構図が多かった。前回の映画は完全に切爆が付き合ってたんですけど(?)今回は切爆ノータッチっていうかほんと関わりが最低限に徹底されてて、でも隣にはいて、あああ切爆と心を痛めたりしていたのですが出勝はそんな生易しいものではなかった。あのばくごーくんがうっかりアイスを溶かして落としちゃうんですよ。あの!爆豪くんが!!才能マンが!!割と生活習慣きちんとしてて自分に対しても他人に対しても完璧主義のきらいがあるような!!爆豪くんが!!アイスを落として!!それを些事として消化するくらい優先順位の高いところに緑谷とかつまくんの会話があるんですよ……なんてこったよ……。

 


1回目の共闘ですでに付き合っていることが確定的に明らかなんですよね。(?)

分かり合ってる。響き合ってる。きちんと共闘できてるんですよ、あの二人が。おかしくないですか。原作でも会話したー!!?ってびっくりしてるとこなのに映画にそれを追い越されるなんて思ってなかった。お互いを利用しながら、息を合わせて戦うなんて実質セックスじゃないですか。出勝付き合ってる……って事実に打ちのめされて涙が出た。悔しい。

二人して倒れながら一緒に足を掴むシーンとか「絶対に倒す」と「絶対に助ける」って違う目的を持ちながらも行動が同じになるところがめちゃくちゃに出勝だなって思いました。こんな悲しい解釈の一致ってあるだろうか。

 


そして2回目の共闘が来てしまうわけなんですけど。いや2回目の共闘っていうか敵戦言いたいことたくさんある。みんな最高にかっこよかった。みんなヒーローしてた。それぞれのあるべき場所で役割を果たしていくのかっこよかった。一人ずつよかったとこ上げていきたい。でもそれが吹っ飛ぶくらい、っていうかそれらを前座として出勝の結婚式が展開されるんですよ……。

いや、もうほんとなんですかあれ。実質セックスに次ぐプロポーズと結婚。披露宴。共闘というセックスに次ぐ緑谷の「勝てるたった一つの方法」という提案プロポーズ。あれを言って手を出した瞬間ピンと来てまさか!?いやでもそんなことする!?爆豪くんそれを飲むか!?って思ったんですけど、爆豪くんはそれを飲むんですよね……。一番の絶望であり、納得であり、これが公式、これが正史、これが正しい、これが正義みたいなのが頭の中をぐるぐるした。ダバダバ泣いた。

どんな思いで、爆豪くんは緑谷の血を飲んだんだろう。(あれ血を舐めた?飲んだんですよね?多分。そう思ってる)緑谷の手を借りるくらいなら負けた方がマシだとまで言い放った彼が。欲しくても選ばれなかったオールマイトからの選定を、選ばれた緑谷から受け取る気持ちは、どんなものだったんだろう。そんなことを思った余裕があったのか自分でも定かではないのですが。

絵面的にもさぁ。あのふたりがふたりで手を伸ばしあって、一度すれ違って、ようやく手を取り合うあの、あの演出。辛かった。苦しかった。でもこれが正しいかたちだと思った。オメガバースだったら爆豪くんがαで緑谷がΩの運命の番だと思ってるんですけど(でも出勝です)その証明みたいな。あのふたりが運命で繋がれているのは明らかじゃないですか。それが赤い糸ではなくても、因縁とか、そういう呪わしいものだったかもしれないけれど、それでもああやって手を伸ばしあって、自分たちの力で繋がるくらい前向きな繋がりになったんだなって。

 


結婚式のBGMみたいなの流れながらスーパーサイヤ人になったふたりが同じ個性を使って戦う結婚式披露宴を見ながら悔しい気持ちでいっぱいでした。私だって爆豪くんのこと好きなのに。大好きなのに。でもどんなに大好きでも(夢小説のなかでは私は爆豪くんに選んでもらって結婚しているので)爆豪くんに選んでもらって結婚しても、どんな繋がりを持っても、このふたりの運命にはかなわない。そう言い聞かされてるみたいな気持ちでした。いや原作読みながら割と毎回そんな気持ちを感じさせられているんですけど。でも今回はそれで思いっきり殴られたみたいな、何かが爆発したような気持ちでした。

 


今回の映画で出勝は結婚しますが、即離婚します。先代達の意思と奇跡によりワンフォーオールは爆豪くんに譲渡されず、緑谷の中に宿ったまま、その記憶は爆豪くんにはないということで何もなかったかのように終わるのです。私はオールマイトが「本当によかった……」って言った時にまた泣きました。いや何がよかったんやねん。爆豪くんがオールフォーワンを継がなかったことがそんなによかったこと?先代達に彼が選ばれなかったことが、そんなに喜ばしいこと?つらい。爆豪くんに記憶がなくて本当によかった。いや本当に記憶がないのか?丸く収めるために記憶がないフリとかしてない?大丈夫?こんな、選ばれなかったということをこんな風に見せつけることなくない???と、爆豪くんに寄った見方をしてしまう私は思ってしまいました。あれできちんと譲渡されてたら爆豪くんがオールマイトの代わりに「平和の象徴」になるように教育されるのかとおもうとそれはそれとしてゾッとする未来でもありますけど……。いやいいんだ。爆豪くんはオールフォーワンなんてなくてもナンバーワンヒーローになるので……。

 


爆豪勝己夢女の叫びはこんな感じです。まほろちゃんについては悪感情抱いてません。あんな出会い方したら初恋持っていかれるに決まってます。いいぞ。好きになれ。それは当然の感情だよ。爆豪くんの隣は渡さないけどな!いや爆豪勝己あんなにかっこいいのに作中で想いを寄せてしまう女の子がいないことを本気で不思議に思っているのでちょっと安心しました。まあそんな子が出てきても凹むんですけど。夢女の心は難しい。

私の感想は夢女の中でも異端な方だとわかっているのでこれが夢女の総意であるみたいな飲み込み方はしないでくださいね。個人的には緑谷の夢女の人はこのヒロアカというものにたいしてどういう感情を抱いているのか聞いてみたい。とりあえず映画は時間作ってもう一回は見ようと思います。