君を照らす夜空のひとかけら

アイドルはみんな2.5次元

黒崎蘭丸と鈴木達央のまんなかに恋をした話

カルライ2ndお疲れ様でした!2日間ライブビューイングでしたが、わざわざ横浜から地元まで遠征して普段から一緒にQUARTET NIGHTを応援している友人達と一緒に天国のような地獄のような時間を過ごさせていただきました。QUARTET NIGHTは強い。うたプリありがとう。

 

私は生まれた時から根っからの夢女でなにかの作品に触れるとすぐ恋人になってしまうくせがあるのですが、表題の人についてはカルライの1stのころからずっとネチネチかんがえてて書きかけてたのを全削除して書き直すくらいかんがえていて、これを機にきちんと言葉に残して節目にしたいと思った次第なので、ドロドロの夢女に付き合える方だけ付き合っていただければ幸いです。

 

 

私が鈴木達央という人をきちんと認知したのは黒崎蘭丸という役を通してでした。

その前から鈴木達央っていうヤベェ声優がいるという噂は聞いていたのですが、ジャンルがかぶることがなくなんとなくスルーして生きてこれました。

 

ASの黒崎ルートをコンプして黒崎蘭丸にメロメロになって四畳半の部屋に一緒に住み始めながらコメンタリーを聞いてる時に、もう内容とかうろ覚えなんですけど「あーこの人声優としてめっちゃ信頼できるやん」と思いました。

とにかくキャラ解釈が深い。心を寄せて、大切にしてくれる。そういう声優さんだと思いました。

 

その後運良く2000%の先行上映が当選しまして、来栖担黒崎推しの私は3日目の下野さん前野さん鈴木達央の回に入ることができました。

 

もうこの先行上映回がすごかった。 流れで下野さんの即興ソングが披露されることになり、自担の即興ソングが生で聴けるー!と喜んだのも束の間、悩んでる下野さんに向けて鈴木達央が一言。

 

「時間あるなら俺客席降りていいすか?」

 

この男何を言っているんだ????

言った後本当に降りてきて、前野さんが通路にしゃがみ込んでステージ見てるのに対してズカズカとマジで客席に入ってきて、私の数列前の空席に座って隣の席の客の肩を抱いたりとかしてるんですよ。いやマジで何?何なのこの男????

その後待ちきれず二階席最前まで行って女をキャーキャー言わせながら侍らせている彼を見て「これはやばい男じゃん」と思いました。怖かった。

 

しかし鈴木達央はそれで終わらない男でした。黒崎蘭丸の初めてのソロ曲BRIGHT ROAD(未だに私の一番大好きな歌です)について登壇中に言及しました。

 

「上松さんには最初もっとアイドルらしい曲にしてくれと頼んだ。そうやってわがまま言わせてもらう代わりに、俺は板の上で黒崎蘭丸を表現する機会があればダンスとかやったことないけど全力でアイドルをやらせてもらいます」

 

 

これは彼と私との最初の約束でした。

あの曲にこの人のそんな意思が絡んでいたなんて知らなかったし、さっきまで女の肩を抱いていた男からなんでそんなまっすぐな約束の言葉が出てくるんだ、みたいな。

もうよくわかんなくて池袋の映画館から泣きながら帰ったんですけど、本当に一生忘れられない思い出になりました。

これは、やばい男じゃん……

 

 

約束はプリライ3rd、横浜アリーナで果たされました。

音也のソロから突然のブラロのイントロ。赤い照明が更に深い赤色になって、マジで困惑しかなかった。おかげで買ってきてた赤のサイリウム折り損ねた。一生の不覚。

 

私の席はステージ向かって左脇のアリーナ席だったんですけど、丁度ステージまでいい感じに距離があって、衣装も相まってセンステで全力で踊る鈴木達央の背中が本当に黒崎蘭丸に見えたんです。

 

ああ、私の好きになった黒崎さんはここにいる、ほんとにここにいるって思いました。ボロボロ泣いた。

 

今円盤見返すとダンス下手だなとかアゴがないなとか喉調子悪いなとか思うこといっぱいあるんですけど、あの時は本当に黒崎蘭丸をステージに見いだすことができました。

 

 

その後も有難いことに毎回プリライに参戦させてもらうことができて、その度に「黒崎蘭丸を演じる鈴木達央」のことを好きになりました。

 

そんな中でも印象が深いのがやっぱり5th。1日目に現場に入っていたのですが、開演前の突然の演者の挨拶にめっちゃびっくりしました。

 

本番直前に骨折るってマジで何事かと。

普通に耳も目も疑いました。でも何回見ても……折れてる……吊ってる……なんかキラキラした布で腕を吊ってる…… その上で彼が放った言葉。

 

「すみません。こんな不恰好な姿でも、黒崎蘭丸として立たせてもらっていいですか」

 

いいに決まってるよーーーー!!!!!!

むしろ折ってもステージに立ってくれるのかよ!折れてる以外は元気って言っても骨折れたら熱も出るし普通に痛いでしょ!?私だったら家帰って寝るわ!!!!まじで、みっともないとか情けないとか、本気でそんなこと言ってんのかよ……謝るな……謝るんじゃねぇよ……ありがとう……

 

もうダバダバ泣きながら達央ー!!って叫びました。当日隣だった黒崎担のお姉さんもめっちゃ泣いてたのを覚えています。

 

私はプリライはプリンス達に会える場所だと思っているので、当時はプリライの時に声優の名前呼ぶやつ全員燃やすみたいに思ってた過激派だった訳ですが(若かった)、あんなに大声で声優の名前を叫んだのは初めてだったんじゃないかなと思います。

 

それくらい鈴木達央という人に、ステージに立ってくれるだけで感謝してるんだよって、伝えたかった。

まあまだ開演前だったんでまだ黒崎蘭丸じゃなかったとかいうのもあるかもしれません。でもそれは私にとって1つの大きな心境の変化でした。

 

 

5thのパフォーマンスに、本人は思い残すところがたくさんあったと思います。でもね、めっちゃかっこよかったんです。

空いてしまった隙間を埋めるように、吠えるように噛み付くように歌って踊るステージ上の彼は、やっぱり黒崎蘭丸に見えました。あれはあれでなければ歌えなかったONLY ONEだと今でも思います。

 

あと劇シャニもかっこよかった!マルローガチ恋の女なんですけど腕つってることで海賊感3割増しになってると思いません?私だけ?

 

 

そんな5thを越えた先にあった、QUARTET NIGHT初の単独ライブ。

本当だったら諸事情でオンタイムでは見られないはずだったのですが、いろんな事情が相まって友達とライブビューイングに参加することができました。 ありがとう。ライビュでみて本当に良かった。人生の悔いが残るところだった。

 

「リベンジだ」の言葉で始まったONLY ONEはダンスも両手があるって以上に研ぎ澄まされてパワーアップしてて。もうリベンジだって言われた時点で泣いてた。

 

とにかく熱くて、魂が籠ってて、本気だった。そう本気な男なんですよ彼は。そういう本気でまっすぐなところがめちゃくちゃにかっこいいと思うし、本当に好きだなって思う。

 

カルライの挨拶の中で「蘭丸の顔に泥を塗った」って言ってたのは私は本当に辛かったです。

一生懸命本気でやってた結果の怪我であって、それでもステージに立ってくれたことは私は誇っていいことだと思うくらいだし、それが伝わるようにって祈りながら声援を送ってたつもりだったけど、全然届いてなかったんだなって思って。

 

でもそういう周りの声も届かないようなところで自分のクオリティを保つことをやって当然のことだとおもってるところはめちゃくちゃ黒崎蘭丸だとも思うんですよね。それが彼のROCK。本当にそういうとこ尊い

 

でもONLY ONEのリベンジを越えた先ではすごいのびのびとやってたような気もします。声の伸びもいいし。

 

そしてQUARTET NIGHTでいることが大好きでいてくれるのは黒崎蘭丸にはちょっとないところだなぁって思うんですけど、あのニコニコしてる顔みてるとそういうところも好きだなぁと思ってしまうんですよね。

 

そうしてリベンジを越えた黒崎蘭丸と鈴木達央をみていて、ああ私は「黒崎蘭丸を演じている鈴木達央」が好きなんだなぁってことに気付きました。

 

鈴木達央の歌声が好きなのかなって思って一時期OCDに手を出したりもしてみました。気付いたらCD買ったりしてたし、機会に恵まれて生歌を聞く機会もあったりして確かに声!良い!って思ったし好きだとも思ったんですけど、なんか違うなって思ったりもして。

 

声優としての鈴木達央を少し追いかけてみたりもして、やっぱりキャラとか客の解釈は(自分と解釈違いさえ起こさなければ)深くて良いものだと思うし、演技もいいと思うんですけど、私のみたいものはそれじゃなくて。

他の何を語ってる時よりも私は黒崎蘭丸を語ってる時の彼が好きなんだって気付きました。ようやくって感じでした。

 

自分でも厄介なものを好きになったなぁと思います。プリライとカルライでしか会えない、幻っていうか非実在人格っていうか。なんかそういう、あのステージがみせてくれる煌めきみたいな。そういうものなんだといまは思ってます。

でも、それがすき。

 

普段は2次元にばかり恋をして、生まれてくる次元をまちがえたと世界を呪って画面の向こうへ行くことばかりかんがえているのですが、彼について考えるとこの次元にうまれてきてよかったのかなって思うことができました。

 

そういう厄介なタイプのリア恋もいるんだなって誰かに思ってもらえたら私のこの恋も報われるなと思いながら、今回はここで筆を置きます。

 

私がすきな人は、黒崎蘭丸と鈴木達央のまんなかにいます。

自分の大好きだったものの話

もしいつかブログを開設するなら、一番初めに載せる記事はSMAPについての記事にしようと、解散の知らせを聞いてから決めていた。あの時の思いを言葉にするのは今も難しいような、何とも言えないような気持ちになってしまうのだけれど、とりあえず今感じてることをちゃんと残しておきたいなと思い、筆を執った次第です。多分最初で最後の湿っぽい文章になるかと思いますがお付き合いください。

 


2016年12月31日、私が生まれて初めてコンサートに行った、初めて好きになったアイドルグループ、SMAPが解散した。

 

騒動の渦中の間私は俗世を離れていて、テレビも見なければニュースも何の情報も入ってこないような生活を送っており、唯一の情報源は家族と友達からのメールと手紙のみだった。
普段アイドルの話なんて全然しない弟が突然ぽつりと「そういえばSMAP解散するみたいだね」とメールしてきて、「はーーーーまたこいつはそういう情報に踊らされちゃってwwwww最早風物詩だよwwwww」と表面上草を生やしながら動揺しまくっていたのをよく覚えている。
私をスマオタにした母とMr.Sコンに一緒に入った友人から「本当に解散します」という知らせを受けた時の絶望感は言い知れなかった。
なおかつ俗世を離れていたので応援したり意思を表明したりすることが何もできず、私はなにもできないまんま彼らの最後を見送ることもできないまま終わってしまうのかと、現実味がないようにも感じた。

 

事実、ほんとに何もできないまま解散後に俗世に帰ってきて、録音した客声のビストロや最後のスマスマの撮り貯めをみても、涙は出てきても現実味はいまいちなかった。
並べるのは不謹慎かもしれないしメンバー誰も死んでないんだけど、大好きなおじいちゃんが亡くなった時を思い出した。私は事実の認識が遅いようで、本当におじいちゃんはこの世にいなくなったんだと実感できたのは亡くなってから数年たってからのことだった。
ほんとうにそんな感じ。月曜の夜はうちでは映らないだけでまだスマスマをやってるような気がしたし、むしろやってないのが信じられなかった。
でもちょっとずつ、「本当に解散してしまったんだ」という実感は霧雨のように染み込んできて、SMAPの曲を聞くたびに僕の心のやらかい場所を締めつけられるような感覚を感じるようになった。

 


新しい地図」が発足して、先日映画の試写会などもしたようで、「そういえば映画やるとかいってたなぁ」とツイッターを眺めて、ふと気づいてしまった。

 

見に行こうという気が全く起きないのだ。

 

もともと自分は木村担で、自担以外の仕事を積極的に見に行くタイプのオタクではなかった。

解散後も今だからこそ木村さんの応援をしなければとちょっと義務感も入り混じりながらでも無限の住人は見に行ったし、(余談だけど普通に木村拓哉めっちゃいい演技してるのでちょいグロくらいに耐性ある人や原作ファンの人にめちゃくちゃ見てほしいです)木村さんのドラマは全部追いかけて見てる。BGめちゃくちゃかっこよかった。
でもほかのメンバーは?って思ったときに、まともにお仕事見たのつよぽんの「嘘の戦争」くらいだった。(しかも半分くらい風磨目当てで見てた)

 


新しい地図を応援しようって気持ちがないわけじゃない。3人なりにやりたいことができて、この業界で幸せに生きてくれたらいいなって思う。でも、私が好きだった「SMAP」ではないのだ。

 

私はSMAPが好きだった。それぞれの色を持った5人のアイドルがそれぞれ好きなことをやりながら集まる場所であるスマスマやスマコンが大好きだった。みんなSMAPのことが大好きなんだって信じていられるのが幸せだった。慎吾ちゃんが国立競技場で「おじいちゃんになっても、1人になってもSMAPを続けます」って言ってくれた言葉を馬鹿みたいに信じていた。私にとってのアイドルの定義はSMAPだった。それくらい大好きで、それくらいあって当たり前の存在だった。

でも、もうない。

 

木村拓哉という人のことをいまでも大好きだし、とても尊敬している人物の一人だといえる。でも、私が担当していたのはSMAPの中にいる、アイドル木村拓哉だったんだと今は思う。木村さんを見ているときに、あの時みたいなまじりっけない幸せを感じることはもうできないんじゃないかなって気づいてしまった。

 


新しい地図メンバーのツイッターをみながら、唐突にそんなことに気づいてしまったので書きなぐった。
メンバーが芸能界から去ったわけじゃないからこそ、もうSMAPはないんだって思い知らされることもあるんだなっておもう。いつかまたって信じていられるほど純粋ではないし、浮気性だし、現に今ももう新しくファンクラに入って別の現場に入るような私の薄っぺらな気持ちだったのかもしれないけど、それでも本当に私はSMAPが、SMAP木村拓哉さんが、大好きでした。

 

気づいたら担降りブログみたいになっちゃったけど、担当は降りるものではなく増やすものというモットーで生きているので、今までとはスタンスが変わってしまうかもしれないけど木村さんのことは応援し続けます!中居くんも、新しい地図のメンバーも好き!ただ、私の大好きだったSMAPへの気持ちをこれで一区切りにできそうだなとおもう。

 

ジャニオタとして、アイドルオタクとしての目覚めをくれたのはSMAPです。やっぱり大好きです。さよなら。ありがとう。