君を照らす夜空のひとかけら

アイドルはみんな2.5次元

自分の大好きだったものの話

もしいつかブログを開設するなら、一番初めに載せる記事はSMAPについての記事にしようと、解散の知らせを聞いてから決めていた。あの時の思いを言葉にするのは今も難しいような、何とも言えないような気持ちになってしまうのだけれど、とりあえず今感じてることをちゃんと残しておきたいなと思い、筆を執った次第です。多分最初で最後の湿っぽい文章になるかと思いますがお付き合いください。

 


2016年12月31日、私が生まれて初めてコンサートに行った、初めて好きになったアイドルグループ、SMAPが解散した。

 

騒動の渦中の間私は俗世を離れていて、テレビも見なければニュースも何の情報も入ってこないような生活を送っており、唯一の情報源は家族と友達からのメールと手紙のみだった。
普段アイドルの話なんて全然しない弟が突然ぽつりと「そういえばSMAP解散するみたいだね」とメールしてきて、「はーーーーまたこいつはそういう情報に踊らされちゃってwwwww最早風物詩だよwwwww」と表面上草を生やしながら動揺しまくっていたのをよく覚えている。
私をスマオタにした母とMr.Sコンに一緒に入った友人から「本当に解散します」という知らせを受けた時の絶望感は言い知れなかった。
なおかつ俗世を離れていたので応援したり意思を表明したりすることが何もできず、私はなにもできないまんま彼らの最後を見送ることもできないまま終わってしまうのかと、現実味がないようにも感じた。

 

事実、ほんとに何もできないまま解散後に俗世に帰ってきて、録音した客声のビストロや最後のスマスマの撮り貯めをみても、涙は出てきても現実味はいまいちなかった。
並べるのは不謹慎かもしれないしメンバー誰も死んでないんだけど、大好きなおじいちゃんが亡くなった時を思い出した。私は事実の認識が遅いようで、本当におじいちゃんはこの世にいなくなったんだと実感できたのは亡くなってから数年たってからのことだった。
ほんとうにそんな感じ。月曜の夜はうちでは映らないだけでまだスマスマをやってるような気がしたし、むしろやってないのが信じられなかった。
でもちょっとずつ、「本当に解散してしまったんだ」という実感は霧雨のように染み込んできて、SMAPの曲を聞くたびに僕の心のやらかい場所を締めつけられるような感覚を感じるようになった。

 


新しい地図」が発足して、先日映画の試写会などもしたようで、「そういえば映画やるとかいってたなぁ」とツイッターを眺めて、ふと気づいてしまった。

 

見に行こうという気が全く起きないのだ。

 

もともと自分は木村担で、自担以外の仕事を積極的に見に行くタイプのオタクではなかった。

解散後も今だからこそ木村さんの応援をしなければとちょっと義務感も入り混じりながらでも無限の住人は見に行ったし、(余談だけど普通に木村拓哉めっちゃいい演技してるのでちょいグロくらいに耐性ある人や原作ファンの人にめちゃくちゃ見てほしいです)木村さんのドラマは全部追いかけて見てる。BGめちゃくちゃかっこよかった。
でもほかのメンバーは?って思ったときに、まともにお仕事見たのつよぽんの「嘘の戦争」くらいだった。(しかも半分くらい風磨目当てで見てた)

 


新しい地図を応援しようって気持ちがないわけじゃない。3人なりにやりたいことができて、この業界で幸せに生きてくれたらいいなって思う。でも、私が好きだった「SMAP」ではないのだ。

 

私はSMAPが好きだった。それぞれの色を持った5人のアイドルがそれぞれ好きなことをやりながら集まる場所であるスマスマやスマコンが大好きだった。みんなSMAPのことが大好きなんだって信じていられるのが幸せだった。慎吾ちゃんが国立競技場で「おじいちゃんになっても、1人になってもSMAPを続けます」って言ってくれた言葉を馬鹿みたいに信じていた。私にとってのアイドルの定義はSMAPだった。それくらい大好きで、それくらいあって当たり前の存在だった。

でも、もうない。

 

木村拓哉という人のことをいまでも大好きだし、とても尊敬している人物の一人だといえる。でも、私が担当していたのはSMAPの中にいる、アイドル木村拓哉だったんだと今は思う。木村さんを見ているときに、あの時みたいなまじりっけない幸せを感じることはもうできないんじゃないかなって気づいてしまった。

 


新しい地図メンバーのツイッターをみながら、唐突にそんなことに気づいてしまったので書きなぐった。
メンバーが芸能界から去ったわけじゃないからこそ、もうSMAPはないんだって思い知らされることもあるんだなっておもう。いつかまたって信じていられるほど純粋ではないし、浮気性だし、現に今ももう新しくファンクラに入って別の現場に入るような私の薄っぺらな気持ちだったのかもしれないけど、それでも本当に私はSMAPが、SMAP木村拓哉さんが、大好きでした。

 

気づいたら担降りブログみたいになっちゃったけど、担当は降りるものではなく増やすものというモットーで生きているので、今までとはスタンスが変わってしまうかもしれないけど木村さんのことは応援し続けます!中居くんも、新しい地図のメンバーも好き!ただ、私の大好きだったSMAPへの気持ちをこれで一区切りにできそうだなとおもう。

 

ジャニオタとして、アイドルオタクとしての目覚めをくれたのはSMAPです。やっぱり大好きです。さよなら。ありがとう。